がんばっても報われず、プレッシャーに押しつぶされそうになりますよね。
放っておくと、心が疲れきって動けなくなるかもしれません。
そこで、今回はリーダー 向いてない 辞めたいについて紹介します！
この記事で分かること！
- 向いてない時の対応
- 辞める前にできること
- 辞めた後の働き方
リーダーに向いてないと感じる場面とは
リーダー職に就いてから「自分には向いていない」と思う瞬間は、誰にでもあります。
とくに真面目で責任感が強い人ほど、その気持ちを抱えやすい傾向があります。
自信のなさやストレスが積み重なることで、「もう辞めたい」と感じてしまうのは自然な反応です。
まずは自分がどんなときに「向いていない」と感じるのか、具体的に整理してみましょう。
人前で話すのが苦手
会議や朝礼で話すたびに緊張してしまう人は多いです。
とくに、もともと口数が少ない人や内向的な性格の人は、「リーダー失格」と自分を責めがちです。
でも、人前で話すのが苦手＝リーダーに向いていないとは限りません。
口下手でも信頼されるリーダーはたくさんいます。
- 必要なことだけを丁寧に伝えている
- 声のトーンや表情に安心感がある
- 話す前にしっかり準備している
- 自分の言葉で話している
たとえば、30代のIT系リーダーだったAさんは、人前で話すと頭が真っ白になるタイプでした。
毎週の定例会議が苦痛で、何度も「辞めたい」と思ったそうです。
そこでAさんは、事前に原稿を作って練習する方法をとりました。
はじめは時間がかかりましたが、2か月後には「聞き取りやすくて安心する」と部下から声をかけられるように。
話すことが得意でなくても、「伝える工夫」をすれば十分リーダーは務まります。
うまく話せない自分を責めずに、やり方を変えてみましょう。
口下手でも、伝える力は磨けます。
指示や決断に自信がない
「これでいいのかな」と迷いながら指示を出すのは、とてもつらいものです。
自信がないと、部下に頼りにされていない気がして余計に不安になります。
でも、決断に迷うのは、責任をしっかり考えている証拠です。
その慎重さは、組織にとって大切な資質です。
- 複数の選択肢を調べている
- 部下や上司の意見を聞いている
- ミスを減らしたい気持ちがある
- 全体を見ようとしている
たとえば、40代のサービス業マネージャーBさんは、常に決断を後回しにして悩んでいました。
あるとき、上司から「決められない理由を書き出してみて」と言われたそうです。
すると、「情報が不足している」「優先順位が見えていない」といった課題が見えてきました。
今では「自分なりの判断基準メモ」を作り、スムーズに決断できるようになったそうです。
「自信がない」のではなく、準備が足りないだけかもしれません。
判断の軸を持つことで、不安はかなり減らせます。
迷うのはダメなことじゃない。
周囲の期待に疲れる
「リーダーなんだから当たり前」と言われると、プレッシャーになります。
期待されるのはありがたい反面、応えられない自分に落ち込んでしまうことも。
周囲の期待に応えること＝自分を犠牲にすることではありません。
限界を越えてまで応える必要はありません。
- 部下からの相談に休み時間まで対応
- 上司からの無理な指示にもノーと言えない
- 常に周囲を気にして振る舞っている
- 自分の感情を押し殺している
たとえば、20代後半の工場チームリーダーCさんは、誰よりも働き、誰よりも周囲に気を使っていました。
でも、ある日過労で倒れ、心療内科で「適応障害」と診断されたそうです。
そのとき、ようやく「期待に応えすぎていた」と気づいたといいます。
それからは、自分の限界を意識して仕事を断ることも覚え、チームに頼る姿勢に変わりました。
結果的にメンバーの自立も進み、全体の雰囲気もよくなったとのことです。
「誰かのために」とがんばることは素晴らしいですが、自分を壊してまで応える必要はありません。
背負いすぎないことも、リーダーの大切な役割です。
リーダーを辞めたいと思った時の対処法3つ
「辞めたい」と感じたときに、衝動的に動くと後悔することもあります。
感情に流されず、落ち着いて対処するためにできることはあります。
今の「つらさ」を無理に消さずに、少しずつ楽にする工夫をしてみましょう。
それだけで、心がすっと軽くなることもあります。
気持ちを整理する
辞めたいと思ったとき、まずすべきことは「感情の棚おろし」です。
今のつらさや不安を、まずは言葉にして見える形にすることが大切です。
心のモヤモヤは、書き出すことでスッキリします。
考えを整理すれば、何を変えるべきかも見えてきます。
- つらかった出来事を書いてみる
- 何にイライラしたか言語化する
- 自分に期待していたことを見直す
- 本当はどうしたいかを正直に書く
たとえば、30代の中間管理職Dさんは、毎晩メモ帳に「今日のストレス」を書き出す習慣をつけました。
すると、「自分は完璧を求めすぎていた」と気づいたそうです。
同時に、「もっと周囲に頼ってもよい」と思えるようになりました。
この気づきが、彼にとって大きな転機になったそうです。
頭の中で悩みをグルグル考えるより、まず紙に書くほうが効果的です。
自分の気持ちを見える化して、少しでも心を軽くしましょう。
信頼できる人に話す
1人で抱え込むと、どんどん視野が狭くなります。
気持ちを打ち明けられる相手がいるだけで、状況は変わっていきます。
「聞いてくれる人」がいるだけで、安心できます。
的確なアドバイスよりも、「共感」や「寄り添い」が大事です。
- 家族やパートナーに打ち明ける
- 気心の知れた友人と話す
- 職場外の先輩に相談する
- カウンセラーに話を聞いてもらう
たとえば、20代後半のITエンジニアEさんは、悩みを相談できず限界まで我慢していました。
ある日、学生時代の友人にぽろっと本音を話したところ、「そんなに抱え込まなくていい」と言われたそうです。
その一言で、「もっと軽く考えてもよかったんだ」と気づき、心が救われたといいます。
誰かに話すことは、弱さではありません。
人に話すことで、自分の気持ちに気づくことも多いです。
信頼できる人に、少しだけ勇気を出して話してみましょう。
小さな成功体験をつくる
大きな目標や成果がないと「自分はダメだ」と感じやすくなります。
でも、心が折れそうなときこそ、小さな達成感が力になります。
成功体験は、自信と前向きさを生みます。
それが「まだやれるかもしれない」という気持ちにつながります。
- 部下からの「ありがとう」をメモする
- 1つのタスクを丁寧に終わらせる
- 朝の挨拶を自分からしてみる
- 週1回、自分にご褒美をあげる
たとえば、40代の女性マネージャーFさんは、何をやっても空回りしているように感じていました。
そこで、「毎日1つだけ、今日よかったことを記録する」と決めたそうです。
最初は「ミスしなかった」など些細なことばかりでした。
でも1ヶ月後、手帳にはポジティブな記録がたくさん並んでいました。
そのノートを見ると、「少しずつ進めている」と感じられるようになったそうです。
小さな達成の積み重ねが、心の栄養になります。
リーダーを辞めるべきか残るべきかの判断軸
「辞めたい」と思ったとき、すぐに行動するのはリスクがあります。
一時的な感情か、それとも根本的な問題なのかを見極める必要があります。
自分のキャリアにとって、どんな選択が正しいかを冷静に考えていきましょう。
辞めたい理由を深掘る
「辞めたい」と思った背景には、必ず原因があります。
その理由を明確にしないまま動くと、同じ悩みを繰り返す可能性があります。
理由を具体化することで、問題を整理できます。
ただの「つらい」「向いてない」ではもったいないです。
- 業務量が多すぎて体力的に限界
- 上司との関係がストレス
- 評価されていないと感じる
- 人前に立つのが苦痛
たとえば、30代の会社員Gさんは「もう無理」と感じていたけれど、紙に理由を書き出してみました。
すると、辞めたい理由の半分は「上司の厳しすぎるフィードバック」だったことに気づきました。
それが分かってからは、フィードバックの受け止め方を変えたり、他部署への異動も検討できたそうです。
辞めたい理由を深掘ることで、解決策も見えてきます。
まずは「本当の理由」を知ることから始めましょう。
現職での改善策を考える
辞める前に「今の環境で変えられること」はないかを考えることも大切です。
すぐに転職を考えず、できる範囲で対処できることもあります。
環境を変えずに、働き方を工夫する方法もある。
まずは、小さな見直しから始めてみましょう。
- 業務の優先順位を整理する
- 苦手な仕事を誰かに頼む
- 上司に相談して負担を減らす
- 勤務時間や働き方を見直す
たとえば、40代の製造業のリーダーHさんは、朝から夜遅くまで働いて疲弊していました。
でも、上司に相談して「午後は現場に出ず、事務作業に集中する」ルールをつくったことで、かなり負担が減ったそうです。
仕事量は変わらなくても、「やり方」次第で楽になることもあります。
いきなり辞めるより、まずできる改善を試してみましょう。
自分の将来像と照らす
辞めるか残るかを判断する上で、「5年後、どうなっていたいか」を考えることはとても重要です。
感情ではなく、人生の方向性に沿った選択をするためです。
目先の不満ではなく、将来の自分にとってベストな選択を。
今の経験が、未来にどうつながるかも意識してみましょう。
- キャリアアップに役立つか
- 転職に活かせるスキルがあるか
- 自分の価値観に合っているか
- 家庭や生活スタイルと合っているか
たとえば、既婚のITエンジニアIさんは、子どもが生まれるタイミングで「安定した環境」を優先しました。
その結果、転職よりも現職で業務内容を見直す道を選びました。
今では、育児と仕事を両立しながらやりがいも感じられているそうです。
「どんな働き方が、自分らしいか」を考えることが、判断の軸になります。
リーダー職を辞めた後の働き方の選び方
リーダーを辞めた後のキャリアをどう描くかは、前向きな再出発のカギになります。
「辞める＝逃げ」ではなく、自分に合った働き方を選び直すチャンスです。
自分らしく働ける選択肢を、あらためて見つけていきましょう。
チームを支える側に回る
リーダー職は荷が重かったけど、チームに貢献したいという思いは残っている人もいます。
そんな人には、サブリーダーや補佐役としての立場が向いています。
支える役割にも、欠かせない価値があります。
現場をよく知るあなたの視点は、チーム全体の底力になります。
- メンバーの相談役として動く
- リーダーの補佐として関わる
- 現場調整や進行役にまわる
- 若手の育成係として活躍する
たとえば、30代の製造現場にいたJさんは、正式なリーダー職を辞退しました。
しかし、サポート役として「困ったらJさんに聞ける」存在として信頼され続けています。
表に立たなくても、影で支える力は大きな武器になります。
自分の得意な立ち位置を再発見するチャンスです。
個人で力を発揮する仕事
チームをまとめるより、自分の専門性を活かしたい人もいます。
その場合は、個人プレーの多い働き方を選ぶのも一つの道です。
組織でリーダーになる以外にも、価値の出し方はあります。
自分のスキルや得意なことに集中できる環境が向いています。
- 専門職としてスキルを深める
- フリーランスで活動する
- 資格を活かして働く
- 在宅ワークで成果型の仕事を選ぶ
たとえば、40代のIT系リーダーKさんは、管理職よりも技術職に戻る道を選びました。
それ以降は、最新技術の習得に集中し、エンジニアとしての評価が上がったそうです。
「人をまとめる力」より「自分の手でつくる力」を優先する働き方も正解です。
自分の心がワクワクする仕事にシフトしていきましょう。
働き方を柔軟に見直す
リーダー職で心身がすり減ってしまったなら、まずは「自分を癒す働き方」を考えるのも大切です。
今までのようなハードワークから、少し距離をとってもいいのです。
働き方を見直すことで、心に余裕が生まれます。
「仕事＝我慢」ではなく、「仕事＝生活を支える手段」ととらえてみましょう。
- 時短勤務やパートへの切り替え
- 週3〜4勤務に減らす
- 派遣や契約社員として働く
- 副業やスモールビジネスを始める
たとえば、30代の女性マネージャーLさんは、子育てを機にフルタイム勤務をやめ、週3日のパートへ切り替えました。
それにより心にも時間にもゆとりができ、「毎日が穏やかになった」と話しています。
仕事の形を柔軟に変えることで、自分のバランスを保てるようになります。
今のあなたにとって「ちょうどいい働き方」を探していきましょう。
まとめ リーダーを辞めたい気持ちとの向き合い方
リーダー 向いてない 辞めたいという気持ちへの対処法について紹介しました。
■この記事のポイント！
- リーダーに向いてないと感じる理由
- 辞めたい時の心の整理法
- 辞めた後の働き方の選び方
自信が持てず、周囲の期待に疲れた時こそ立ち止まることが大事でした。
気持ちを整理し、信頼できる人に話すことで心が軽くなった人もいました。
そして、自分に合った働き方を見つけたことで、前よりも気楽に仕事と向き合えたようです。
自分を責めずに「どうありたいか」で考えることから始めてみてください。